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中学受験 広がる二重塾


共働きで給与所得は2人合わせればそこそこある。しかし、そのぶん家にはいられない。子供はお金を払って塾に預ける。勉強のため、将来のため、あなたのため。寂しい子どもと忙しい親。あるお金とない時間。永遠のテーマである課題ですが、少しバランスを考えないといけなくなっているのが今日の現状でしょう。

皆さんはどんなふうに処理していますか?

Kyoto Shimbun  2007年5月16日


中学受験、広がる二重塾  かさむ授業料 教育にも格差の波
 
中学受験を目指す小学生の間に、進学塾の授業についていけないなどの理由で、新たに別の塾に通って補習を受ける二重塾の塾通いや、家庭教師をつけるスタイルが広がっている。少子化にもかかわらず、高額の授業料を払ってでも有名私立中への進学実績があるブランド進学塾に通おうと、競争はむしろ激化している。子どもたちの世界にも「格差社会」の到来を指摘する専門家もいる。

京都市の男性会社員(51)は4年前、当時中学受験を目指して進学塾にほぼ毎日通っていた二男(13)に、国語と算数の家庭教師2人(週4日)を新たに雇った。希望校に合格するには国語の偏差値アップが必要だったからだ。ほぼ毎日だった兄の通塾費も合わせ、1カ月に払った費用は約20万円。貯金を取り崩す日々が2年続いた。 「兄が私立中に通い、その流れで弟も受験を考えた。教育の充実を見るとやはり私学。ローンがないから何とかいけた。三重塾の人もいるが、ある程度の経済力がないと無理だろう」と話す。 別の京都市の男性会社員(51)は昨夏から、小学6年の二女を進学塾の補習のために個別学習塾に通わせた。進学塾の詰め込み式の勉強スタイルに疑問を持ち「子どもに過度の期待をしたくない」と、今月から個別学習塾だけにしたが、ピーク時の通塾費は長女と合わせて月12万円に上った。 京都でも教室を開く希学園(大阪市)の高橋成年広報部長は「ダブルスクールは東京で主流だったが、教育雑誌やネット情報によって、関西でもここ2、3年、普通に見られるようになった」と話す。馬渕教室(同)も「他の塾で補習するケースが目立ってきた」という。 「塾の勉強は、塾で分かるよう指導してほしい」という保護者の要望を受け、進学塾側は塾内で宿題をさせたり、補習や個別指導、インターネットで24時間質問を受け付けるなどの対応をしているが、二重塾通いや家庭教師を付ける児童は増えている。最近は、進学塾の補修に特化した家庭教師の派遣業者も現れている。 高田公理・武庫川女子大教授(社会学)の話 競争に勝たせようと塾に通わせる親がいる一方、経済的余裕のない親にはそれができない。格差が大きくなるばかりで、非常に嫌な状況だ。「ニンジンをぶら下げられて走っている馬」のような受験勉強は楽しくないだろう。これでは子ども本来の能力が伸びきってしまう。遊びや面白さの中で好奇心を伸ばすことこそ教育の本道だと思う。中学受験、広がる二重塾  かさむ授業料 教育にも格差の波