開校4年目を迎える海陽中等教育学校

英国の名門校をモデルに企業の出資で開校した中高一貫の男子校海陽中等教育学校が2009年春から高校課程が始まり、各新聞が一斉に「正念場」と伝えています。

共同通信社によれば


高校卒業程度の英語力が必要とされる英検2級に約50人の合格者を出すなど成果を上げている一方で、海陽中等教育学校の入試の偏差値を大手進学塾は「中学受験生の平均程度。評価が定まるのは、卒業生の進学実績が出てから」とみる。
と割と冷ややかな感じで伝えています。

大学受験の実績というよりは「社会のリーダー」という理念のほうが大切にされているはずの学校もやはり世間の評価は大学実績という部分で落ち着くということなんでしょうか。

2008年1月30日の読売新聞において海陽中等教育学校の伊豆山健夫校長はインタビューに答えて


――どんな子どもに入学して欲しいですか。

入試では世間と違うタイプの問題が出ています。出題文章も長い。長文から本質的なことをイメージできる力が読解力だと私は思うんですが、これは大事です。社会に出ても冷静に物事が考えられる子は、論理性と客観性がある子です。石川啄木や太宰治のようなタイプも全寮制でなければいたら面白いと思いますが、寮生活だと大変です。そういうところを入試では見たい。

――日本の子どもの学力低下が叫ばれています。

ノーベル化学賞の田中耕一さんが小学生の時、金属を乗せて水に浮かべた船を磁石で動かす実験で、早過ぎる船の動きに困った先生に、「(粘りのある)油を入れたらどうか」と提案したと聞きます。田中さんもさることながら、そういう実験をした先生がいたことが素晴らしい。そうしたことが求められているのではないでしょうか。


こういうふうに述べています。こうした理念が活きているかどうかは大学実績だけではない、もう少し長い時間をかけての評価が必要なようにも思いますけどね。

 

 

 
 
Copyright © 2006-2010 中学受験ナビ All rights reserved