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受験者数動向一覧

関西圏の中学受験者は、児童数に対して、2005年、受験率27.3%(過去最高)。2004年、受験率25.4%。

首都圏の中学受験者は、児童数に対して、2005年、受験率15.4%。2004年、受験率14.7%、2001年、受験率12.8%。

関西圏の受験率が高いようです。いずれにしてもこれから公立の中高一貫校もかなりのペースで増え、ますます受験率は高くなると予想されます。

一方、株式会社受験情報システム代表取締役の高橋伸和氏によれば、2005年の関西中学入試を徹底分析する講演会において、

今年度の受験者数は全体では増えたものの、全地域において偏差値60以上の学校は かなり伸び、59~50の学校は前年度並み、49以下はふるわず、大阪府下60校中33校 は定員割れという厳しい状況であった。

特に偏差値45以下の学校はほとんどが定員割 れとなった。 「2005年度/関西中学入試を徹底分析する」より
と述べておられます。

受験者数は増加する一方で、偏差値49以下の学校では約半分が定員割れという現実。社会における2極化といわれる、勝ち組と負け組という現象が中学受験でもはっきり出ているということでしょうか。

首都圏については、首都圏中学受験ネットで公開されている2006年入試DATA分析の「日程別・偏差値帯別にみた受験者数の増減 」ををみると、偏差値にかかわりなく、全体的に前年よりも受験者数は伸びているように読み取れます。

首都圏中学受験ネット→ http://www.chu-j.net/

首都圏中学受験ネットでの解説によれば、

《解説》

昨年よりも二極化傾向が緩和され、41-50の偏差値帯の学校の受験者増が目 立つ。

千葉、埼玉の1月入試はまんべんなく増加しているが、2月に入ると上位 層はそれほど増えていないことがわかる。 男女別では103%:107%と、女子の増加率が男子をしのいでいる。さらに女子は 短期決戦の傾向が強く、午後入試の活用率も高い。

この結果から、後半日程での 2科生の苦戦も見てとれる。

なお、2月3日の公立一貫校の影響も、偏差値50以下ではそれほど見られない。
とコメントされており、関西圏とは違い、2極化は緩和されたようです。

文部科学省の「子どもの学習費調査」によると、

教育費総額の公私立間の格差は、

中学で2.8倍、高校で2。0倍。

教育費の負担は高いが、少子化、現役合格率、教育環境の良さなど、中高一貫のメリットを選択する傾向はこれからも加熱することはあっても、冷めることはないと思われます。

教育費の負担の格差がこれ以上大きくなるようであれば、全国で国が推進して作っている公立中高一貫校に熱いまなざしが注がれていくのかもしれません。

サピックスによれば、

関西圏2府4県(大阪、京都、兵庫、奈良、滋賀、和歌山)の2013年度私立中学入試のすべての日程を合わせた延べ応募者数は前年より1469人(2.76%)増えて5万4775人となりました。

しかし、解禁日である1月19日(前年は14日)午前の応募者数だけで見ると、前年より438人(2.26%)減の1万8974人でした。

分母となる小学校6年に在籍する児童数が2333人(1.16%)減り、19万8000人と、大台の20万人を割り込むなかで、実受験率に近いとされる解禁日午前の応募率も9.70%から9.58%へと低下。募集側にとっては前年よりもさらに厳しい入試となりました。

と分析しています。

関西圏の私立中学受験の率が減少傾向にある中、延べ応募者数は増加しています。これは関西圏の学校の午後入試が増加しているからでしょう。大阪桐蔭が始めた関西の午後入試は2012年には清風が実施して受験者数を増加させ、2013年は特に大阪府内の私立中学校で数多く実施されました。

こうした流れから入試機会は増加傾向にあり、入試機会の増加は主だったところでは明星、関西大学北陽と滝川、滝川第二、京都女子が2回から3回へ、大谷が3回から4回へ、早稲田摂陵とノートルダム女学院が4回から5回へなどがあり、この流れはますます増加していきそうです。

なお、受験者数は減少傾向にありながらも、人気で難関校の灘、甲陽学院、大阪星光学院、東大寺学園、西大和学園、四天王寺、神戸女学院、洛南高附属などは入試機会の増加も受け、強気での出願も見られ、受験生を一定数集め、難易度はそれほど変わらず推移しています。

文部科学省の学校基本調査の2012年5月現在の首都圏1都3県の公立小学校6年在籍者数は29万6720人で昨年より微減。

サピックスでは首都圏の私立中受験の受験生の数を

2010年からは4万人を割るようになっています。今年2013年は1都3県の公立小学校6年生の数が前年より約0.1%しか減っていないにもかかわらず、2月1日午前の受験者数は2%強減少し、約3万7000人


この2月1日受験者数を、首都圏1都3県の公立小学校6年在籍者数で割った「2月1日受験率」も昨年より低下し、約12.5%
と推定しています。

また、首都圏中学模試センターでは

首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県の1都3県)の推定の実受験者数は、44,000 人でした。これは2月1日入試の出願者総数60,808 人から、午後入試の受験者16,857 人を差し引き、埼玉県・千葉県だけの受験生の推定値を加算して算出した数字です。


次に首都圏の小学校卒業生数に対する私立中学の受験率をみてみます。2013年の東京・神奈川・埼玉・千葉の小学校卒業生数(見込み)は、305,185 人で私立中学の推定実受験者数が44,000 人ですから、「実受験者数÷卒業者数」で「受験率」を算出すると、14.42%となります。2012 年の受験率が14.80 % ですから、受験率も昨年より若干下がっています。
と推定しています。

受験者一人あたりの出願校は以前よりも少なくなっていると言われますが、それでも5校から7校くらいではないでしょうか。

特に午後入試が導入されてからは午後入試の出願は増え、2013年度の2月1日午後入試の実受験者数は16,000名を超えるなど今後は中学入試の受験者数は微減の方向になるにせよ、出願数はそれほど変わらずに推移していくのではないでしょうか。

また、偏差値でいえば真ん中の50以下の中学校の全入傾向が拡大し、ライトな中学受験が増加、本格的に中学受験をして上位校を狙う熾烈な中学受験とガツガツした中学受験ではないライトな中学受験の二極化が明確になっているので受験生の受験校選びの重要性が増していくものと考えられます。


 

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